2011年1月20日木曜日

ヴァンフォーレ商標はどうなっているんでしょう?

まず、アサヒコムです。
「VFシンボルマーク 使用差し止め求め提訴
 サッカーJ1に昇格したヴァンフォーレ(VF)甲府をめぐり、前身の「甲府サッカークラブ」で監督や代表を務めた甲府市の男性(74)が、シンボルマークの使用差し止めなどを運営会社に求めて、東京地裁に提訴したことが18日、わかった。
 訴状などによると、男性は1997年に営業権を運営会社の「ヴァンフォーレ山梨スポーツクラブ」に2億4800万円で譲る契約をした。同クラブは、男性名義でユニホームや看板に使用されるマークやロゴの商標権を取得。
 クラブ側は男性に月約90万円を支払っているが、譲渡代金は支払っていないという。
 男性は2009年、譲渡代金の支払いを求めてクラブを提訴。クラブ側は1億円で商標権を買い取る和解案を示したが、拒否した。
 クラブ側は「営業権はクラブが引き継ぎ、契約は無効。男性にシンボルマークの使用を差し止める権利はない」としている。 (2011年01月19日)」

続いてヨミウリオンライン。
「ヴァンフォーレ商標権、弁理士が無断抹消してた
サッカーJ1に復帰したヴァンフォーレ(VF)甲府の運営会社「ヴァンフォーレ山梨スポーツクラブ」が雇った弁理士が2009年、チームエンブレムなど三つの商標権を、名義人でチームの代表者を務めた男性(74)に無断で抹消していたことが19日、わかった。
 男性は商標権の回復を求めて提訴し、翌10年にエンブレムを取り戻した。
 訴状によると、弁理士は2007年、同社名義でチーム名のロゴなどを商標登録申請したが、すでにチーム名入りのエンブレムが男性名義で登録されており、特許庁が拒絶。このため、弁理士は、男性の許可を得ずに男性名の印鑑を使い、自らを代理人とする委任状や商標権の抹消登録申請書を作成して提出し、09年3月に男性名義の商標権を抹消した。
 男性は同年8月、商標権の回復を求めて運営会社と弁理士を相手取り東京地裁に提訴した。
 男性の弁護士や運営会社によると、訴訟では運営会社が「弁理士の判断で行われた」と主張し、弁理士は、「(チームの代表を務めていた)男性名義の商標は実質チームの所有と考え、私の一存で抹消した」と説明。男性は運営会社に対する提訴を取り下げ、昨年10月に弁理士との和解に応じた。特許庁は商標権を回復した。
 男性は09年12月、この提訴後に、運営会社を相手取りチーム営業権の譲渡代金の支払いを求めて民事訴訟を起こし、さらに今月18日、チームエンブレムの使用差し止めを求め提訴した。
 運営会社は読売新聞の取材に対し、「男性と我々との複雑な事情を弁理士が理解していたのかどうか。どうしてあんなことをしたのか分からない」としている。弁理士は「何も言えない」と話している。(2011年1月20日13時36分 読売新聞)」

 IPDLで検索してみると、ヴァンフォーレ甲府がらみの登録商標の商標権者は、現在の運営法人名又は、私の確認できる範囲で2006年3月に現運営会社の非常勤取締役に就任した男性となっております。
 この方は、甲府市内の会社社長のようですが、「甲府サッカークラブ」で監督や代表を務めたかどうかは確認できませんでした。
 まだ詳細が明らかではありませんので、これ以上は差し控えますが、それにしてもヨミウリオンラインの「チーム名のロゴなどを商標登録申請」って、脱力します。
 読売に限りませんが、報道では「申請」がしばしば「出願」の意味で誤用されています。
 クレームはないんでしょうか。

 って、私も気づいてもクレームしたことはありませんが。

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